[観戦記]2020 AUTOBACS SUPER GT Round.2 たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE

予選

各クラスのポールポジション
■GT500
No.8 ARTA NSX-GT
■GT300
No.6 ADVICS muta MC86

決勝

■GT500
PPのNo.8は順調なスタートを切るも、途中のタイヤマネジメントに苦しみNo.17 KEIHIN NSX-GTに抜かれる。
快調に走るNo.17を追う前回覇者のGR Supraだったが、No.17のペースが思いの外良くトップに立つことができない。
No.17とNo.8のトップ争いが続く中、No.17が先にピットイン。
ここを利用してNo.8は猛プッシュを仕掛け、ピットで逆転する作戦に出る。
予選でのTOP5にNSXが2台、GT-Rが2台、GR Supraは1台となっていたが、レース内のパフォーマンスではGR Supraの力は強く、GT-R勢は苦戦を強いられる。
No.8がNo.17から3周遅れでピットストップ。ピットタイムも短縮し、トップでコースへ戻るも、アウトラップで事件が起きる。
ダンロップコーナーでNo.17に追いつかれたNo.8は上り坂の加速時にアクセルかトラクションがかからなかったかはわからないがスピンを喫する。
また、スピン後の停止位置も芝の上で後輪が浮いてしまいすぐにコースに復帰できずに最後尾まで順位を落とすことになった。
No.17はその後も安定してリードを保ち、危なげなく優勝。2位以下は気づけばGR Supraが占め、5位にNo.100 RAIBRIG NSX-GTという形に。
GT-Rはどうしても勝負に行けない状況が続いた上に、残り2周でNo.12 CALSONIX IMPUL GT-RがGT300と接触しペナルティを受けるなど波乱の展開で幕を閉じた。
優勝がNSX-GTとはいえ、上位の多くをGR Supraが占めたことは大きな脅威となると感じた。
■GT300
レース開始後は快調な走りを見せていたNo.6だったが、思いの外ペースが上がらずNo.2 シンティアム・アップル・ロータスやNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORTに抜かれてしまう。
その後はNo.2とNo.61の一騎打ち状態が続き、徐々にNo.2のペースにNo.61が置いていかれる。
今回のレースではピットストップ時に4輪交換が義務付けられていたことから、前回レースで2輪交換やタイヤ無交換作戦をしていたチームはなかなか思うように順位を上げることができなかったようだ。
しかし、こんな中でもすごかったのはGR Supra。
No.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GTがウェイトハンディをものともしない走りで順位を上げ、終わってみれば6位フィニッシュ。次戦は75kgものウェイトハンディを背負うことに。
No.61は前戦のトラブルでリタイヤしているため、今回は完走できたのは大きな進歩だった。出来れば優勝してほしかったですけど、No.2の柳田選手はGT500の経験もあるためレース運びが上手かった。
GT300は色んな形式のクルマが入り乱れて見ていて本当に面白い。ウェイトハンディも1ポイント3kgというのがさらに面白みを増している。
F1の様に全戦1位を取るのはほぼ無理なレースですが、レースごとにいろいろなマシンが活躍するチャンスがあるので毎回の楽しみが増えるのがいいところ。

次戦は鈴鹿で2週間後

第3戦は鈴鹿。2週間後ということであっという間に次のレースが始まる。
各チームは短い期間でどこまで仕上げてくるのかが非常に楽しみだ。