[観戦記]2020 AUTOBACS SUPER GT Round.4 FUJIMAKI GROUP MOTEGI GT 300km RACE
Table of Contents
予選
午前中の公式練習から天候が非常に不安定な状態の中、各車タイヤ選びがキーとなりそうな予選となった。
GT300
めまぐるしく天候が変わる中、予選結果も残り1分でめまぐるしく入れ替わる激しいトップ争いを制したのは、No.360 RUNUP RIVAUX GT-R。フロントローはNo.2 HOPPY Porscheとなり、昨年の86からポルシェの変わっても速さを見せつけた。3番手はNo.31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTが獲得。上位3台の中では唯一ウェイトハンディを積みながらも安定した速さを見せつけた。
No.61 SUBARU BRZ R&D SPORTも素晴らしい速さを見せていたが、あと一歩及ばず4番手スタート。トラブルさえなければ安定して上位に入れるマシンであることは間違いなさそうなので、決勝での巻き返しに期待したい。
GT500
こちらも予選開始直後はほぼ全車がドライタイヤでピットを出るも、まったくタイヤが温まらず天候も悪くなり1周でほぼすべてのマシンがピットでタイヤ交換を行った。
そんな中、ピット位置の関係からかNo.38 ZENT GR Supraが他車よりも1週遅れてのタイヤ交換となり、上位に食い込むのは難しいと思われてたが、ベテランドライバーの立川選手にかかれば問題なかったようで、終わってみればポールポジションを獲得。最多ポールポジション獲得回数のトップを確実なものとした。
フロントローはNo.17 KEIHIN NSX-GT。予選Q2ではNSXとSupraしかいない中で、46kgのウェイトハンディをものともせずに速いタイムをたたき出した。3番手はNo.8 ARTA NSX-GT。過去2戦は野尻選手のスピンや福住選手の接触などのトラブルに泣いた結果が多かったので、ここでしっかりとポイントを取っておきたいところ。
決勝
GT300
ポールポジションのNo.360 RUNUP RIVAUX GT-Rは快調な滑り出しでレースを展開。No.8 ARTA NSX-GTとGT300のNo.87 T-DASH ランボルギーニ GT3が接触。No.87がコースからはみ出した先に偶然コーナーから立ち上がってきたNo.19 WedsSport ADVAN GR Supraとクラッシュ!SC導入となる。さらにSC中の隊列の中でNo.22 アールキューズ AMG GT3とNo.7 Studie BMW M6クラッシュするなど波乱の展開となった。
再開後、各車のピットインが勝敗の分かれ目となる。13番手スタートだったNo.65 LEON PYRAMID AMGがタイヤ無交換作戦で上位に食い込んできた。
さらに、No.360をNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT、No.88 JLOC ランボルギーニ GT3、No.25 HOPPY Porsche、No.9 PACIFIC NAC D’station Vantage GT3などとの表彰台争いを展開する形に。
トップのNo.65を追うNo.360はレース中盤でのSCでマージンを詰めるも、ここからというところでマシントラブルによって戦線離脱。
結果的にトップはもてぎを得意とするNo.65がチェッカーを受け、2位はNo.88、3位はNo.61という結果で終わった。
GT500
今回のレースはNo.17 KEIHIN NSX-GTがすべてだった。スタートから調子よくレースを進めるとポールポジションのNo.38 ZENT GR Supraをパスした後は独走状態。
途中、No.87とNo.19のクラッシュでSC導入となりNo.17のマージンは消えてしまった。
さらに、再開後もNo.17は順調な走りを見せレース中盤にNo.36 au TOM’S GR SupraとNo.37 KeePer TOM’S GR Supraが接触によるパーツ落下でSCが導入され、またしてもマージンを失う。
それでもNo.17はトップを守り切り、No.38の追撃を許さなかった。
日産勢はNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rの7番手が精いっぱい。もてぎでは予選からあまり良い場面を見せることができなかった。
No.8が2戦目以降、決勝でどうも歯車がかみ合わないことが続いている。様々な要因があるとは思うが、後半4レースでどこまで持ち返せるかはポイントの一つになると思う。
No.23は鈴鹿で見せた速さは影を潜めてしまったので、次戦の富士は第1戦、第2戦の借りを返してほしい。