[観戦記]2020 AUTOBACS SUPER GT Round.7 FUJIMAKI GROUP MOTEGI GT 300km RACE

あっという間に感じてしまう第7戦。
ほぼ毎週何かしらのレースがあって飽きないと思う反面、書きたいことが追い付かないなぁと思う嬉しい悲鳴。
今年はスーパー耐久、スーパーフォーミュラ、スーパーGT、DTMのレースを多く見てきたが、やはりスーパーGTが一番面白い。
そんなスーパーGTは前戦の鈴鹿で23号車が優勝したことでGT500のドライバーズランキングがかなりの混戦模様。このレースの勝者によってはタイトル争いが大きく動く可能性もある。
GT300はもてぎを得意とし、ポイントリーダーでもある65号車の動向が気になることだろう。

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予選

両クラスともにウェイトハンディが半分となった第7戦。GT500予選で速さを見せたのはホンダ勢だった。Q1で圧倒的な速さを見せたのはNo.64 Modulo NSX-GTだった。GT-RとGR Supraはイマイチ上がってこない。Q2を終えて3番手までをNSX-GTが独占。4番手に23号車が付けたのはランキング上位陣の中では良い位置。トップの14号車は9番手、37号車13番手と沈んでおり、23号車はここで上位ゴールして最終戦を少しでも有利に戦いたい。なんといっても富士ではGR Supraが速いもの。
GT300の予選トップは驚きの61号車。3番手の11号車も重いのに速い。ポイントリーダーの65号車はペース上がらず。61号車も勝てばチャンピオン争いに加われるし、ここ2戦はSCに泣かされているので勝利をつかみ取りたいところ。

GT300

Po No Machine Driver
1 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口 卓人
山内 英輝
2 244 たかのこの湯 RC F GT3 久保 凜太郎
三宅 淳詞
3 11 GAINER TANAX GT-R 平中 克幸
安田 裕信

GT500

Po No Machine Driver
1 64 Modulo NSX-GT 伊沢 拓也
大津 弘樹
2 8 ARTA NSX-GT 野尻 智紀
福住 仁嶺
3 100 RAYBRIG NSX-GT 山本 尚貴
牧野 任祐

決勝

結局のところ、すべてはSCが勝負を決めた。どうしてここまでSCが戦況を左右するタイミングで入るのだろう。これは不思議でしょうがない。
GT500は8号車が今シーズン初優勝。予選2番手からスタートして最初のスティントでPPの64号車を抜くと、SC前の一番良いタイミングでピットイン。SC後も福住選手の走りは素晴らしく、完璧なレース運びで勝利をつかんだ。今シーズン3度のPPを取りながらレースで勝てない悔しさを、やっと晴らすことが出来たレースとなった。
GT300は61号車がSCのタイミングでピットに入れず優勝を逃す。61号車は燃費の関係で最短でピット作業が出来るレース1/3で入ることができない。今回のSCはまさにそのタイミングで導入されてしまったので、入ってしまうと最後まで燃料が保たないのだ。
その間隙を潜り抜けたのが4号車のグッドスマイル 初音ミク AMGと56号車のリアライズ 日産自動車大学校 GT-Rの2台。熱いバトルの末勝ったのは56号車。オリベイラ選手と谷口選手のバトルは最終のビクトリーコーナーでサイドバイサイドなど激しいバトルになった。
56号車は今シーズン2勝目でドライバーズランキングもトップに躍り出た。GT500の24号車がなかなか勝つのが難しい分、56号車にかかる期待は大きい。
両クラスともに優勝するのがどこなのかは最終戦で決まる面白い展開になってきた。

GT300

Po No Machine Driver
1 56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R 藤波 清斗
J.P.デ・オリベイラ
2 4 グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口 信輝
片岡 龍也
3 360 RUNUP RIVAUX GT-R 青木 孝行
大滝 拓也

GT500

Po No Machine Driver
1 8 ARTA NSX-GT 野尻 智紀
福住 仁嶺
2 64 Modulo NSX-GT 伊沢 拓也
大津 弘樹
3 100 RAYBRIG NSX-GT 山本 尚貴
牧野 任祐