2021 AUTOBACS SUPER GT Round.5 SUGO GT 300km RACE
Table of Contents
後半戦スタート
前半戦を終えて各チームの動きがある程度見えてきた中、後半戦の初戦であるSUGOには魔物が棲むといわれています。
魔物の罠を退けて優勝を勝ち取るのはどのチームなのか!?
GT500
[table “sgt-rd5-gt500” not found /]
12号車は5年ぶりの優勝。IMPULは強いチームだと思っていましたが、ここ数年はなかなか勝利に恵まれていませんでしたね。
なんとなく富士とか鈴鹿とかでトラブルになっている映像が脳裏に残っています…。今回、勝てて本当に良かったですね。
しかし、2位と3位を見るとNISSAN勢は喜んでばかりはいられません。チャンピオンシップ上位の1号車と17号車が表彰台に上がっていて着実にポイントを重ねています。
NISSAN勢は次戦オートポリスでは3,12,23号車は勝利を掴まないとチャンピオンシップはキツそうです。
ただ、3号車が替えたばかりの2基目のエンジンがトラブルだった場合、次戦で交換となると3号車にはペナルティが出るので、12号車と23号車に懸けるしかありません。
HONDA勢は1号車が安定していますね。レース序盤は下位で様子を見ながらピット後には気づけば上位にいる…。こわい存在です。
8号車は別で書きますけど、スーパーフォーミュラでは調子の良いコンビがここまで勝てないとなると、何かあるんじゃないかと思ってしまう。
16号車と64号車はロングランを走れるタイヤが急務ですね。中盤と下位でトレインを作っているとレースも楽しくなくなってしまいます。
TGR勢は各車が前に前に行こうとしてますね。その中では14号車が抜き出していく、かと思ったらリタイヤ。そして37号車が出てくるか?と思ったら39号車と同士討ちでリタイヤ。その横を36号車がスルーっと抜けていく感じでしょうか。
38号車が少し歯車がかみ合っていないかな?という印象。
GT300
[table “sgt-rd5-gt300” not found /]
SUBARU BRZがポールトゥウィン!今シーズン3度目のポールポジションでしたが、決勝でもしっかりと速さを見せてくれました。
今回はタイヤも良かった。GT500ではイマイチに見えたダンロップがGT300では大活躍でしたね。
共に表彰台に上がった55号車や56号車も速くて強いチームなので、まだまだチャンピオン争いは激しくなっていきそうです。
4号車は表彰台狙えたところですがパンクで勝負権を失っちゃいましたね、残念です。
This is ドラマチック SUGO
8号車についてはいろいろあると思いますが、現時点で自分が思うところは、「ミスは起きるべくして起きたので、改善するしかない」ってことです。
ピット作業違反について、ピット時にオフィシャルから指摘が無かったからセーフだと思う気持ちもわかりますが、レースコントロールからドライブスルーペナルティが出た場合は最優先で消化した方が良いです。
フォーミュラEでも似たようなことがあってチームの人がコントロールタワーに走って確認しに行く様子などがありましたが、よほど納得のいかないもの以外は映像等で検証されていて裁定が下されていると思うので覆すのは難しいと思います。
ペナルティ消化のタイミングを見計らっていたら19号車のトラブルでセーフティカーが入ってピットレーンはクローズドになって消化できず。
セーフティカー中にピットレーンがオープンになるも、ここでのペナルティ消化は認められない、という中でピットレーンに入ってきてしまった。
更には出ていくときにピットレーン出口の信号は赤。セーフティカー中でGT300の隊列が走っていたためです。本来であればGT300の最後尾が過ぎてから青信号となり、ピットを出て隊列に加わるというもの。
2015年の大混雑の時も同様のタイミングで追突事故とか起きてましたね…。
結局、次の周でセーフティカーが解除されたタイミングでドライブスルーペナルティを消化。これで終わりかと思いきや謎な行動は続く。
なんと次の周もピットレーンをドライブスルーしたのだ。何が起きているのか理解できなかった。
考えられたのは、ピットロード出口の赤信号無視のペナルティを自ら消化しに行ったということ。
ただ、これはそのあとのインタビューで違ったらしい。
結果、数周後に赤信号無視のペナルティはレースコントロールから出されたため、ペナルティを消化せねばならなくなった。
第1スティントまでは完璧な流れの中、ピットで魔物に襲われてしまった8号車。
以前鈴鹿でもイエローフラッグ無視のペナルティで優勝を逃していることもあり、違うシチュエーションとはいえミスで勝機を逸する形になってしまいました。
今回はピットクルーも悔しいし、チームエンジニアも悔しいし、ドライバーも悔しい、キッカケはピットクルーだったにせよ、それを最低限に抑えることが出来なかったのは痛かったですね。
ただ、完璧な人間はいませんし、ミスから学ぶことが大事なのはどの業界でも同じです。
ちょっといただけなかったのは、富士の時と似たようなミス(サインの見逃し)が起きたことです。黄旗無視もピットロードの信号無視も防げるミスですが、トラブルが起きていると目の前のことに集中して見逃してしまうもの。
でも、誰かのミスをみんなでカバーし合えれば、きっと結果も変わってくるはずです。
8号車としては厳しい状況に置かれるかもしれませんが、次戦以降も頑張ってほしいと思っています。