[2022 SGT Rd.4 富士]真夏の富士100Lap決戦
約2ヶ月ぶりの決勝レース。予選は思いの外天候が悪く、気温も路温も低い状態の中、GT500はヨコハマタイヤ勢が好調、GT300はメルセデスAMG GT3が好調でした。
決勝直前で通り雨が降ったようで、久々のパレードランに加えてフォーメーションラップが2周行われたため、99周のレースとなりました。
GT500は24号車のリアライズZが19号車のウェッズGRスープラを早々とパスしてトップに上がり快調なペースで飛ばし、37号車のキーパーGRスープラが追いかける展開。
8位スタートの23号車 MOTUL Zは序盤は確実に順位を上げて5位まで上がるも、34周目でルーティンのピットに入った直後にマシントラブルにより戦線離脱。
3位スタートの38号車ZENT GRスープラはピットレーンに入ったところでマシンを止めてしまう。
トップを走り続けていた24号車は2回目のピットを約36秒で終えてコースに戻るも、後続の37号車と12号車カルソニックZが約28秒でピットを終え、オーバーカットの形で24号車を追い抜きました。
一時37号車と12号車がバトルに入るかと思いましたが、今日の宮田選手の集中力は凄く、12号車をジリジリと突き放し、そのままチェッカー。
宮田選手、サッシャ選手ともにGT500初優勝となりました。
GT300はPPの65号車のレオンAMGが逃げる間に61号車のスバルBRZと4号車の初音ミクAMGがジリジリと追いつき、7周目でパス。AMGのワンツー体制に。
やはりAMG強し、と思った矢先に65号車の右フロントタイヤにトラブルが。ここから波乱のレースの幕開けとなる。
続いて10号車のTANAX GT-Rがピット後にエンジンがスタートできずにガレージへ。
更には55号車のARTA NSXがスローダウン。
極めつけはトップに立った4号車の左フロントタイヤがパンク。
GT300は上位陣で次々とトラブルに見舞われる展開になりました。
そんな中でアツいバトルを展開したのはトップの11号車GAINER GT-Rと61号車。
最終セクターでは圧倒的に速いBRZもホームストレートではGT-Rにあっという間に抜かれてしまう。
追い抜くポイントを間違えると勝てない展開でした。
解説の由良さんもおっしゃっていましたが、BRZにチャンスが来るのはGRスープラコーナーで追い抜くこと。
最終コーナーで抜いても勝ち目がないのです。
そして、その瞬間は訪れました。
山内選手がGRスープラコーナーで安田選手を追い越し、最終コーナーでは大きく回ってストレートスピードを上げにいきます。
ホームストレートではサイドバイサイドにはなるも、TGRコーナーへは61号車有利な状況ではいっていき、ついにトップへ躍り出る。
その後は11号車を突き放すペースでは走りきり、そのままトップでチェッカーを受けました。
山内選手はGT参戦100戦目を優勝で飾る結果となりました。節目で最高の結果が出ましたね。
今回のレースはFCYは出たものの、SCの導入もなく、クリーンなレース展開となりました。第2戦の事を考えると、選手もファンも安全第一でレースを戦った証かもしれませんね。
さぁ、2ヶ月空いた第4戦で前半戦が終了し、次回は早くも3週間後に鈴鹿サーキットで450kmレースが待っています。第3戦ではZ初優勝を決め、ニッサンが4連勝中なので、5連勝をかけてライバルたちとどのように戦うのか注目です!